フルカラーLEDのサイズによる影響は?
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フルカラーLEDのサイズによる影響は? |
今回は、フルカラーLEDのサイズの違いが電飾の見え方にどのような影響を与えるのかを検証しました!
LEDテープでよく使われるフルカラーLEDの代表的なサイズは以下の3つです。
- 5050(5mm × 5mm)
- 3535(3.5mm × 3.5mm)
- 2020(2mm × 2mm)
(※4020などの縦長タイプもありますが、今回は縦横サイズが同じタイプに限定して検証します。)
今回も3Dプリントした治具にLEDテープを貼り付け、白色のコスプレボード(厚さ3mm)を拡散材として使用。
衣装や小道具に電飾を施した際の光り方の違いを比較しました。
なお、比較に使用したLEDテープの密度は以下の通りです。
- 5050 → 144個/m
- 3535 → 144個/m
- 2020 → 150個/m(※若干高密度)
LEDサイズと光り方の違い
1. 拡散材3mmの場合
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サイズの違う3タイプのフルカラーLEDのテープを点灯させた様子 |
LEDを点灯させると、以下のような違いが見られました。
- 5050(右)・3535(中) → LEDの粒がはっきり見える
- 2020(左) → やや線光源に見える
💡 ポイント 2020サイズは、密度が若干高く、LEDの厚みも薄いため、光が広がりやすい 傾向にあるようです。
2. 拡散材6mmの場合
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コスプレボードを6mmにして点灯させた様子 |
試しに コスプレボードを2枚重ね(厚さ6mm) にして光をさらに拡散させました。
- 5050(右)・3535(中) → 光が拡散して色が薄くなるが、まだ視認できる
- 2020(左) → かなり色が薄くなり、発光が弱くなった
💡 ポイント LEDが小さいほど、拡散材を厚くすると光が弱くなる傾向がある ことがわかりました。
LEDサイズと輝度の関係
フルカラーLEDは、赤色、緑色、青色のLEDをワンセットにしてあり、それぞれの輝度を変えることでフルカラーを実現しています。
ここで、LEDの明るさ(輝度)を比較するために、データシート(仕様書)の平均輝度 を確認しました。
結論:どのサイズを選べばいい?
LEDのサイズが小さいほど、スペースを節約でき、密度を上げることが可能です。
しかし、
✅ LEDが小さいほど、密度を高くできるが、輝度は低くなりやすい
✅ 小型LEDははんだ付けが難しく、熱に弱いデメリットもある
という点に注意が必要です。それも踏まえると、
✔ 基本的には「5050」または「3535」を選ぶのが無難
- 輝度が高く、加工もしやすい
- 衣装や小道具でも、光の強さを維持できる
✔ スペースが限られる場合は「2020」も選択肢
- 狭いスペースに収めたい場合は2020が有効
- ただし、輝度が低いので、拡散材の厚さに注意が必要
盲目的に「LEDは小さい方が良い」と考えがちですが、小さいほど光が弱くなる傾向にある ことを考慮し、用途に応じてサイズを選ぶのが重要です。
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